私達の歩み

 

創業者である米原亮三は、東京大学を卒業後、東京都庁に勤務した。
1988年、鈴木俊一東京都知事の秘書となった。知事と同行し、国家的な記念事業及び東京都の様々なイベントに参加した。
1992年から1994年まで、ニューヨークにあるJapan Local government Centerで勤務した
米国において、数十回の国際会議に出席するうちに、配偶者プログラムやナイトタイムアクティビティがMICEに欠かせないものであることを知った。
帰国後、東京ビッグサイトという日本最大のコンベンション施設のゼネラルマネージャーとして、MICEの運営に携った。この時、痛感したのは、文化体験などのアクティビティ・メニューの少なさであった。

 2008年、都庁を退職し、NPO Institute for Japanese Culture Experience and Education(IJCEE)を創設した。日本において、外国人も楽しめる日本文化体験のプログラムを実施するためであった。
また、そうした事業の担い手である日本文化のスペシャリストの育成に取り組んだ。
 創設時の実働人員は、創設者一人であり、年間売上高は、200万円であった。
お客様一人から参加できる文化体験として、寿司づくり、茶道体験を実施した。
2009年には、実働人員が2名に増え、会員数は、138名になり、売上高は、1,142万円であった。。
東日本では、FIT対応の日本文化体験の事業化に成功した最初の組織であった。
(日本では、京都のWAK JAPANに次いで2番目)

 IJCEEは、大半の会員が国家資格を有する通訳案内士である。
1,000人を超える会員のなかには、茶道、書道、華道、料理、三味線の師範やスペシャリストがいる。
このスペシャリストが、外国語で文化体験を指導するのが特徴である。
また、日本文化の才能を有しない通訳案内士にあつても、通訳技術、相撲、築地、芸術など得意な分野で才能を伸ばした。
つまり、通訳案内士という基盤を有しつつも、各自が専門性を高めた集団となった。

 2014年、IJCEE会員は、640人となった。IJCEEから、収益部門を独立させ、True Japan Tour 株式会社(TJT)を創設した。
IJCEEの会員のうち97人が出資した。
2015年のTJTの売上高は、約1億円であった。
2017年には、港区芝公園に本部施設を移転した。東京タワーから30メートルの距離である。
TJTの売上高は、5億円を超え、IJCEEの会員数は、1,700名を超えた。
 2019年、キッチンを備えた約200平方メートルの専業施設である折り鶴亭と洗心庵を創設した。
売上高は、7億円を超えた。
創業以来、10年間の平均170%の年率成長率であった。

2020年1月、新型コロナウイルス感染症により、企業は大打撃を受けた。
インバウンドに特化した旅行会社であったので、ダメージは大きかった。

2020年、国の観光庁の事業を受託した。
全国の通訳案内士が失業中であり、この方たちの雇用対策でもあった。
通訳案内士が、宿泊施設や交通機関の従業員に、異文化理解や語学を指導するというプログラムである。
このほかにも、当社は、観光庁、東京都庁、千葉県庁、栃木県庁等の仕事を受託し、収入の不足をおぎなった。
2020年以来の3年間の空白ののち、2022年10月、ようやく訪日旅行が再開した。
2023年1年間で寿司体験を行った者が約3,500人、茶道体験が約4,000人であった。
2024年、これまでの体験プログラムに加え、忍者体験や侍体験により、一層の充実を図っている。

  

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